「ダウ理論」は、テクニカル分析を学ぶとほぼ必ず最初に出てくる言葉です。名前は聞いたことがあっても、実際に何を主張している理論なのか説明できる人は多くありません。
この記事では、ダウ理論の基本的な考え方を、専門用語をできるだけかみ砕いて解説します。
ダウ理論は、19世紀末に米国の記者チャールズ・ダウが提唱した相場分析の考え方です。「ウォール・ストリート・ジャーナル」の創刊者としても知られ、後年その主張が整理されてテクニカル分析の基礎理論としてまとめられました。
一言でいうと、「相場の値動きにはトレンドがあり、そのトレンドは明確な転換サインが出るまで継続しやすい」という考え方です。個別の指標というより、チャートを見るときの前提となる「考え方の枠組み」に近いものです。
相場は一直線に動くのではなく、高値・安値を切り上げながら上昇したり、切り下げながら下降したりします。ダウ理論では、この「高値・安値の切り上げ/切り下げ」の連続をトレンドと捉えます。
一度発生したトレンドは、明確に流れが変わったと判断できるサイン(高値・安値の切り上げ/切り下げが逆転する 等)が出るまでは、同じ方向に継続しやすいとされています。
値動きだけでなく、出来高(売買が成立した株数)の変化も重視します。上昇トレンド中に出来高が伴っていれば、そのトレンドの勢いが強いと判断する材料になります。
実際のチャートでダウ理論の考え方を使う場合、次の点を確認します。
ダウ理論はあくまで相場の見方の一つであり、将来の値動きを保証するものではありません。この記事の内容を根拠に売買を判断される場合は、ご自身の責任で行ってください。
ダウ理論は考え方の土台にあたるため、単体で売買サインを出す指標ではありません。移動平均線を使ったパーフェクトオーダーのような指標は、ダウ理論の「トレンドの継続性」という考え方を、より具体的なチャート上のサインに落とし込んだものと捉えると理解しやすくなります。