X(旧Twitter)の株クラ界隈では、一般的な投資用語だけでなく、SNS発の独特な言い回しもよく使われます。意味が分からないまま読み流していると、投稿の意図を読み違えることもあります。
このページでは、当サイトの記事や投稿でよく見かける用語を、由来や使われ方とあわせて解説します。
株価が購入時から10倍に値上がりすることを指す言葉です。
英語の "ten bagger" が語源で、"bagger" は野球で「塁打」を意味する言葉に由来するとされています(2塁打=ダブルバガー、3塁打=トリプルバガーのように使われることもあります)。日本語の「バーガー(食べ物)」や「10倍がー」という意味ではありません。
テンバガーは結果として達成された値上がり幅を指す言葉であり、「この銘柄はテンバガーになる」という投稿は将来の予想・期待であって確定した事実ではありません。
情報を材料と見て一斉に群がる個人投資家を「イナゴ」、その買いで株価が短期間に積み上がる様子を「イナゴタワー」と呼びます。
発生から崩壊までの流れとリスクは「イナゴタワー」とはで詳しく解説しています。
空売り(株を借りて売り、下がったら買い戻して返す取引)をしていた投資家が、株価上昇に耐えきれず損切りの買い戻しを迫られ、その買いがさらに株価を押し上げる現象です。
「踏まれる」「ショートスクイーズ」とも言われます。空売りが溜まっている銘柄が好材料で急騰すると起きやすく、通常の買いでは説明できない急激な上昇になることがあります。
寄り付き(取引開始直後)の株価がその日の天井(最高値)になり、その後は下がり続ける値動きを指します。「寄り天井」の略です。
前日夜に好材料が出てPTSや気配値が買われすぎた銘柄が、寄り付き後に利益確定売りに押されるパターンが典型です。PTS高騰株まとめの読み方でも触れているとおり、PTSでの急騰がそのまま翌日の上昇を保証しない理由の一つです。
「ガチでホールドする」の略。株価が上下しても売らずに持ち続けることを指すSNS発のスラングです。
信念を持った長期保有の意味で使われる一方、単に売り時を逃した状態(塩漬け)の言い換えとして自嘲的に使われることもあります。
含み損を抱えたまま、売るに売れず長期間放置された持ち株を指します。
プロスペクト理論で解説しているとおり、「損失を確定させたくない」という心理から損切りを先延ばしにするのは、多くの投資家に共通する行動のクセです。
漢字では「難平」。保有株の株価が下がったときに買い増して、平均取得単価を下げることを指します。
単価が下がるため反発時に戻りやすくなる一方、下落が続けば損失が加速度的に膨らむもろ刃の手法です。「下手なナンピン、スカンピン」という戒めの相場格言もあり、落ちてくるナイフはつかむなと同様、下落中の安易な買い増しには注意が必要です。
機関投資家や仕手筋など、圧倒的な資金力を持つ投資主体を指すSNS株クラの言い回しです。
「大口の資金が入っている(と見られる)銘柄」という意味合いで、Xの投稿の中でしばしば使われます。個人投資家がこうした値動きに乗って利益を得られることもある一方、資金力の差から一方的な値動きに巻き込まれるリスクも指摘されています。
「明確なる大口」という表現は投稿者の見立てであり、実際に大口投資家が参加している根拠(取引明細等)が示されているとは限りません。断定的な事実として受け取らないよう注意してください。
大口資金(仕手筋)が意図的に株価を動かしているとされる銘柄を指す言葉です。時価総額が小さく浮動株の少ない銘柄が対象になりやすいとされます。
意図的に株価を操作する行為は金融商品取引法の相場操縦として違法です。「仕手株」という言葉はSNSで安易に使われますが、根拠のない決めつけは対象企業への風説の流布にもなりかねません。当サイトでも特定銘柄を仕手株と断定する記述はしません。
市場全体の雰囲気・調子を指す言葉です。「地合いが良い(相場全体が買われやすい)」「地合いが悪い」のように使います。
個別銘柄の値動きは地合いの影響を強く受けるため、銘柄分析の前に市場全体の状態を確認する習慣が重要です。地合いを数値で見る方法は騰落レシオを参照してください。
株価を動かすニュース・情報全般を指します。好材料(業績の上方修正・新製品・提携 等)と悪材料(下方修正・不祥事 等)があります。
「材料が出尽くした」「織り込み済み」のように、材料と株価の関係を表す言い回しも多くあります。SNSで語られる「材料」には未確認の噂も混ざるため、裏付けの取り方とあわせて確認してください。