急落中の銘柄を見て「こんなに下がったならそろそろ反発するはず」と買いたくなる——その衝動を戒めるのが、米国由来の相場格言「落ちてくるナイフはつかむな(Don't catch a falling knife)」です。
落下中のナイフを空中でつかもうとすれば手を切る。拾うなら、床に落ちて止まってからでいい、というたとえです。
株価が急落している最中に買い向かうのは、下落の勢いがどこまで続くか分からない以上、大けがをするリスクが高い——という教えです。
「十分に下がった」ように見えても、そこからさらに大きく下がることは珍しくありません。底(ナイフが床に刺さる位置)は、事後にしか分からないためです。
格言の後半、「止まってから拾う」を実践するには、下げ止まりのサインを確認する必要があります。
下げ止まりのサインが出た後でも、再び下落する(二番底を試す)ことはあります。本記事は格言の解説であり、押し目買い・逆張りの推奨ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
急落中の銘柄はSNSでも話題になりやすく、「そろそろ反発」「リバ取り(リバウンド狙い)」といった投稿が増えます。ただし「イナゴタワー」とはで解説したとおり、話題性と値動きの根拠は別物です。急落銘柄が話題株ランキングに入っていても、それは「注目されている」以上の意味を持ちません。