個別銘柄のチャートだけでなく、「市場全体が今どれくらい過熱しているか」を知りたいときに使われるのが「騰落レシオ」です。
計算の考え方から、逆張り(相場の流れに逆らう売買)の判断材料としての使い方まで、順に見ていきます。
騰落レシオは、一定期間における値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から、市場全体の過熱感を判断するテクニカル指標です。個別銘柄ではなく市場全体の需給バランスを見る点が特徴です。
計算の考え方はシンプルで、値上がりした銘柄数の合計を、値下がりした銘柄数の合計で割ることで求められます。
騰落レシオは、何日分のデータを集計するかによって数値の出方が変わります。よく使われる集計期間の目安は25日で、短期的な相場の過熱・冷え込みを判断するのに使われます。
集計期間を変えると、より短期的な過熱感(数日単位)や、より長期的なトレンド(数か月単位)を見ることもできます。目的に応じて期間を使い分けます。
騰落レシオが高い水準(過熱)にあるときは相場全体の反落、低い水準(冷え込み)にあるときは相場全体の反発が意識されやすいとされ、相場の流れに逆らう「逆張り」のタイミングを計る材料として使われます。
騰落レシオが高い(または低い)水準にあるからといって、必ず相場が反転するとは限りません。強いトレンドが続く局面では、過熱・冷え込みの水準のまま長期間推移することもあります。
騰落レシオは市場全体を見る指標であるのに対し、エンベロープやパーフェクトオーダーは個別銘柄のチャートを見る指標です。市場全体の地合い(騰落レシオ)を確認したうえで、個別銘柄のチャート(エンベロープ・パーフェクトオーダー)を判断する、という組み合わせ方が基本になります。